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R56 クーパーS 冷間時エンジン不調 インジェクター 清掃☆

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。本日は、R56MINIクーパーのインジェクター清掃の記事です。このMINIクーパーSですが、当店入庫後。全く問題無く「調子いいね」くらいで思っていたのですが。なぜか、朝一というか。数時間置くとエンジンのかかりがとても悪く。何度もストール。アクセル踏んでも吹け上がらず、酷いエンジン不調を繰り返します。何度かエンジンスタートを繰り返しているとその内かかって、それ以降なんの問題も無くなるのですが。この状態では販売できません。当初、軽い気持ちで「高圧ポンプでしょう」なんて考えていたのですが、高圧ポンプを交換しても症状変わらず。燃料ポンプやVANOSバルブ、カム角センサー、パージバルブ、ファンレジスター、水温センサー等。考えられるところは粗方変えましたが症状変わらず。いよいよもってエンジン内部のタイミングのズレ、タイミングチェーンガイドの破損、油圧式カムプーリーの故障と大掛かりな修理になるのか?と思っていましたが。他の在庫車の調子のいい同型機種から、最後にインジェクターと、高圧ポンプを移植してみる事にしました。

結論からいうとこれで治りました。外したインジェクターは付着したカーボンスラッジが酷く噴出孔が見えないくらいです。当初、このインジェクターのみ交換してみましたが、若干の改善はみられるものの、やはり根本的には症状変わらず。高圧ポンプのチェックランプが点灯しました。ここで高圧ポンプまで移植。ここまでしてようやく改善。。。ここで。あれ?と思うのは、そうなんです。高圧ポンプは最初に交換した部品。恐らく機序としては、根本原因は「インジェクター」インジェクターが詰まっている事により、高圧ポンプに負担がかかる→高圧ポンプも壊れる。の2段階故障です。これは分からん。。。これまでの間、チェックランプも点灯しておりませんし、本当に考えられるところを一個一個消去法で消していくしかありません。

ここで、この「インジェクター」を清掃。綺麗にして、取り外した車両へ戻します。残念ながら一番高額な「高圧ポンプ」はまたもう一つ用意しないといけないですね。。。