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R56 MINIクーパーS サーモスタット交換修理☆

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。最近、水漏れ修理でこちらのMINIクーパーS6MTのサーモスタットと言いますか。サーモスタットが収納されているユニットASSYを交換したので、そちらの作業紹介になります。

症状としてはエンジン始動後、10分程度のアイドリング。もしくは走り出してすぐに水漏れするというもの。見てみると、エンジンが始動され、水が温まってくるとラジエターのリザーブタンクが満タンになり、溢れて、リザーブタンクより水漏れを起こしておりました。

この症状の場合、考えられる原因はサーモスタットの開閉異常(特に開かない場合)。ウォータラインの詰まり。ウォーターポンプの破損。ヘッドガスケット抜け等が考えられますが。頻度と難易度から、時間をかけて点検するよりも真っ先にサーモスタットを交換するのが常套です。

こちらが、サーモスタッドが格納されているユニットASSY!MINIの場合は水温センサーやサーモスタッド本体等、その他機関と一緒に一体ユニットになっており、ASSY交換となります。

まずは、作業をやり易く、作業野確保の為、周りのパーツを外していきます。狭い作業野で無理矢理に作業すると結局関係ない部品を破損させたり、やりにくい状況で行う事で結果、より時間がかかる事が殆どですので、とりあえずここまで外すか?ってくらい周りの部品を外していきます。

作業の邪魔になる、ハーネス関係、エアパイピング。この場合、燃料高圧ポンプまで外して作業開始です。

これから取り付けるサーモスタッドが格納されたユニットASSYです。

脱着自体はそれほど難しくありませんが、このエンジン裏側に付いていて、スターターモーターとインテークマニホールドの間に挟まるように位置するウォーターポンプとの接続パイプの取り付けが難儀します。

というのも、ここだけ、針金のクリップで固定されているのですが、このクリップ。はず時はマイナスドライバー等でこじって外せばいいですが、クリップの取り付け時、このクリップが入る隙間の確保が難しく、なお且つ手も入らない為、工夫が必要です。

前回、同様の作業を行った時は何度もトライしているうちにこのクリップをセルモーターの隙間に落としてしまい。これを取るのにまた苦労した思い出(笑)があります。

今回は燃料ポンプまで外して、パイプまでずらせたので、割とすんなりいきました(^^)/

後は、元通り組み付け。1時間程暖気させた後にラジエターのアッパーホース。ロアホース。この上下の水温の差が無くなる程温まっていることを確認し、尚且つ、室内暖房できちんと熱い風が出ている事を確認し、念のため試乗して、リザーブタンク内の水位が正常範囲内を逸脱していないか確認出来ればOKです。