こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。本日は、久々に軽自動車「タント」のタイミングチェーン単体交換の整備が入りましたのでご紹介です。こちらの車両、エンジンチェックランプが点灯し、診断機にて確認すると「タイミングチェーンフェイル」つまり「タイミングチェーンがずれてます」の警告灯。タイミングチェーンがズレた場合、基本的には坂道を登るときに大幅なパワーロスがあったり、発進しにくくなったり、基本的には分かりやすい症状が出る事が多いのですが、こちらのタントは走行中は気づかないくらい無症状。考えられるのは、正直に「タイミングチェーンの伸び」「クランク角センサーの異常」「カム角センサーの異常」「INカムシャフト油圧バルタイ」の異常のどれかです。
センサー系統の異常の場合。先にセンサー単体のエラーコードを読む確率の方が高いので、後回し。チェーンの異常か、バルタイの異常かはまずはカバーを開けて合いマークのチェックです。
こちらの車両、カバーを開けて中を確認すると見事に合いマークのズレが確認出来ました。
タイミングチェーン単体の交換です。新品と取り外したタイミングチェーンを長さを比べてみるとこの通り、だいぶ伸びてしまってます。
これで半コマ分の伸びです。半コマ程度でしたら、あまり症状が出ない事もあるのですね。勉強になります。
タイミングチェーンを交換。ついでにばらす際のパッキンや、ガスケット類。クーラント。オイル交換まで行って整備完了です。これでもう20万キロは乗れますね。