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R56 クーパーS エンジンセットアップ

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。先日よりご紹介しております。当店の「R56クーパーS」の作業の続きの投稿になります。今回は、エンジンの組付け最終工程になります。

この工程では、予定交換部品の最後、「サーモスタットASSY」と「高圧ポンプ」の組付けを行っていきます。

このサーモスタットASSY交換作業でも、ディーラー見積もりは10万。高圧ポンプ交換はディーラー見積もりは30万円の作業になります。

後は、他の消耗部品。プラグや、タペットカバーPK等を同時交換して。最終診断機にてエラーチェック及び、エンジン脱着作業になりますといろいろ外した時のエラーがかなり入りますので。そちらを消去。リセットします。

無事にエンジン始動。エア抜きまで完了。あとは外装、板金や試乗を行いながらの最終調整段階に入っていきます。

AUTEL 診断機 導入しました

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。最近導入しました診断機のご紹介です。

開業当時より使用していた診断機は、国産自動車では不便が無かったのですが、MINIを取り扱うようになってからは不十分さを感じておりました。まず、以前の診断機は対応する外車のブランドが「MINI BMW AUDI」くらいでした。また、基本的なエラーコードの読み込みは出来ますが、アクティブテストや各種データの閲覧も出来ない状態で、時々知り合いの工場から高性能な診断機を借りて対応してましたが、このAUTEL診断機なら、そのような心配もありません。

外車を触ってて思うのは、ある程度大きな整備でいろいろ部品を分解していると、全く関係のない部分にエラーコードが記録され、多くの場合そのエラーコードの内容が「メモリー消去」の事が多くあります。要は外車の場合、各部品内にコンピューターが内蔵されている事が多く。それぞれの部品。パーツ一つ一つに車体に応じたデータが記録されているのですが、これが何らかのショックで飛んでしまうんです。

こうなると当然その部位に関しては正常に作動しませんし、また、メーター内部のチェックランプも付いたままになります。この場合、データが飛んだ部位のリセッティングや、その後の調整。データー登録等行いデーターを復旧させてやる必要があるのですが、これがまた、ディーラーでも「壊れるリスクが高い」という理由で行ってくれません。ここで、コンピューターのリセッティングが出来ない。もしくは数少ないリセッティングをしてくれる業者または知り合いが居ないともうお手上げです。

このリセッティング作業はデーターが飛んでしまった時のみでなく、コンピューターが内蔵されている部品の新品、中古問わず交換の際にも、車両個体に応じてデーターを入れ直してやる必要があるので、どうしても必須作業になります。

また、このAUTEL診断機の導入によって、国産のみでなく、ほぼすべてのブランドの車両の診断、解析、コーディング、データアクセスが可能になります。現在はMINIに力を入れていますが、後々、他のメーカー。プジョーや、シトロエン、フィアット、マセラッティ、フェラーリ等も手を付ける事が可能になります。

R56 クーパーS エンジン本体組付け

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。先日より行っております。年末に販売のクーパーSの続き。エンジン組付け編の投稿になります。まずは上の画像のエンジン本体(当店在庫の5万キロ走行エンジン)に今から色々と部品を組み付け、エンジンらしくしていきます。

最初のステップとしましてはやはりヘッドガスケットの組付けですね。当然、一度ばらすと再使用不可ですので、新品を使用しますが、基本的な面出しはすでに行ってあります。これに、「銅で出来た特殊な液体ガスケット」を予防的に吹き付け、組付けます。

他のエンジン組付けを行っている間に、インジェクターの清掃を行っておきます。概ね、当店で使用している洗浄液では1~2時間程度漬けておけば、かなり綺麗になります。このインジェクターが汚れて詰まってくると高圧ポンプの故障にもつながってきますので、大事な作業工程になります。

画像をとるのを完全に忘れてましたが、クラッチも全て新品。OHしております。当初、ベアリングだけの交換予定でしたが、ベアリングだけをメーカーから取り寄せると思ったより、金額が高かったので、全て新品にしております。

ここが納車後に一番多いトラブル。「エンジンオイルフィルターハウジングPK」です。ここからよく、オイル。もしくは水が漏れる事が多いです。かつ。ここは完全にマフラーの裏側にボルトがあるので、今回のような大きな作業のついでに行う事は必須ですね。

当然ながら、タイミングチェーンも新品へ。

後は、水回り。W/P本体とウォーターポンプポーリー。及び、エンジンの裏側を走るウォーターパイプを交換していきます。このウォーターパイプは後々W/P内部で折れて水漏れを起こすことで有名です。エンジンを載せてからですとまた見えにくく、作業性が悪くなりますので、載せる前に交換していきます。

ここまで組み付けると大分、エンジンらしくなってきましたね。エンジンに付いている補器類を今回のように粗方新品にしていくと、作業を行っている私としましても非常に気持ちよくなります。

あとはいよいよ、エンジンを車両に組み付け。残りの部品を取り付けていきます。

 

 

 

MINI R56 クーパーS ヘッドオーバーホール

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。本日は昨年末くらいにご成約頂いておりました。当店の「R56 クーパーS 6MT」の納車前作業の投稿になります。こちらの車両ですが、オークションよりの仕入れ当時より、白煙があり販売時当店在庫の5万キロ走行のエンジンに載せ替え前提での販売となります。ご成約の際、お客様よりバルブステムシールの交換作業追加がございましたので、その作業になります。

基本的には国産と変わりませんが、バルブトロニックというバルブ機構があるのと、国産に比べ、バルブコッターがかなり小さいのでちょっとコツが必要ですね。バルブコッターの取り付け作業は、ピンセットと針を使って歯医者のような作業になってます。。。

右が古いステムシール。左が新品のステムシールです。この交換作業を16か所繰り返して作業終了です。

こちらの車両はエンジン脱着ついでにまだまだいろいろ作業がございます。ほぼレストアのような作業になりますので、また随時UPできたらと思います。

R60 エア配分モーター交換 及び修理

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。本日は、昨年の10月に当店で販売したR60クロスオーバーの「エア流量配分モーター」交換記事になります。寒くなってから暖房を付けたところ暖かい風は出るが、足元に風が出ないという症状です。

テスターを当てたところ「エア流量配分モーター」にエラーコードがあり、交換になります。

こんな小さな部品ですが、交換するためには内装を全部ばらしていかないと交換に到達できません(泣)

実際にばらしてみると、モーター以前に各フラップを動かしているギヤ?みたいな部品が内部で足が外れて固着しています。これが原因でモーターも焼き付いたという感じです。

これは、一旦分解して組み直して修理。動きが正常である事を確認して組付け。同時にモーター交換です。

整備書では、ダッシュボードから、内部骨格まで、バラさないと交換出来ないようになってますが、ここは何とか隙間から交換。

温度調整から、各風向きまで問題ない事を確認してあとは折り返しですが、毎回、ここまでばらすと元に戻るのか不安になりますね (笑)

しかし、そもそもの風向きを変えているフラップのギヤが何故内部で外れたのか不思議です。。。。

PA1 HONDA [Z] タイミングベルト交換☆

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。本日は、今では希少車であるHONDA「Z」の作業紹介になります。こちらの車両。以前、当店からスターターやオルタネーター。ステアリングラックASSY等を交換済みにて出品した同型の白い「Z」がありまして。その掲載を見たお客様が「このお店なら整備を任せられる」とご来店頂いたお客様になります。

もう20年以上も前のお車になりますので、はっきり言ってディーラーに問い合わせても、「情報がありません」と言われる事の方が多く。また、部品の供給も限られて来ているので、万が一壊したりしたら大変です。

作業には細心の注意が必要です。私も15年ぶりくらいにこの型のエンジンのタイベルをしましたが。「Z」の場合、ミッドシップの縦置きなので、作業スペースが限られ、また、上下からの作業になりますので、まあまあ大変でしたが、無事に整備も完了。かなり大切にされているお客様ですので、今後とも大切に乗って頂きたいですね。

R55 クラブマン ハンプトン タイミングチェーン交換☆

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。本日は最近ご成約された車両の納車整備で、タイミングチェーンと高圧ポンプを交換致しましたので、その記事を載せたいと思います。

こちらの車両は50周年記念車「クラブマン ハンプトン」です。記念車だけあって内装もレザーで、ヘッドライトもブラック。専用カラーリングに専用アルミホイール等、こだわりの逸品です。もともと人気の高い「クラブマン」の記念モデルですので、かなりカッコよいです。シートがレザーは本当にいいですね☆

こちらの車両ですが、仕入れ時にすでに高圧ポンプにエラーが入っており、始動直後のみエンジンハンチングの症状がございますので、純正新品へ交換致します。また、走行が12万キロですので、タイミングチェーンも新品へ交換です。

MINIのタイミングチェーンはカムとクランクがチェーンと一体でスルッと上から抜ける為、慣れたら国産の軽自動車より簡単です。真ん中の画像の茶色くなっているタイミングチェーンガイドがよく破損する事でエンジン異音の原因となります。

タイミングチェーンの交換には「SST」(専用工具)が必要です。これでチェーンの張りを調整するのですが、これが0.3nmと測定不可能な数値で。このチェーン。もちろん緩いとパワーロスになりますし、張りが強いとエンジンの異音というかビビり音みたいなのが出るので、慣れというか少しコツが必要です。ネット等で専門店さん等が投稿している動画を見ると手で締める程度とか書いてますが、全くあてになりません。結構、経験です。

というわけで、納車整備も無事に完了し、後は年明けの納車目指して、車検と仕上げ。頑張っていきます。

R61 クーパー ペースマン クラッチO/H

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。今回はR61クーパーペースマンのクラッチO/Hの投稿です。こちらのペースマンですが、クロスオーバーの高級2ドアモデルとして誕生した車で。内装や、ドアの重さなど各所に「流石、イギリスベースの車」と感じさせる一台です。尚且つ、6MTモデルなので、全国でも希少な一台と言っていいでしょう。個人的にはかなりお気に入りです。

実は、このペースマン。仕入れ当時よりMTミッションの2速に入りにくいという症状があり、ミッション交換ついでのクラッチO/Hとなります。

当然エンジン脱着を伴いますから、冷却水、エンジンオイル、ブレーキオイル、ミッションオイル等、ここで全て新品交換となります。W/Pも手で回すとやや抵抗があったため、このタイミングで新品に交換します。

R53 クーパーS クラッチO/H

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。今回はR53クーパーSのクラッチO/Hです。

こちらのR53は今では希少な「スーパーチャージャー」付きモデルで、エキマニが完全にエンジン後方からストレートに抜ける「後方排気エンジン」です。その為、走っているときのエンジン音がかなり良く。車好きの心をその気にさせてくれる一台です。

しかしながらその分、エンジン脱着には時間がかかりますし、気を使います。

走行は11万キロ程度でしたが、クラッチミートにやや違和感があった為交換前提での販売。

外したクラッチ残量は11mm程度。まだ半分残量ありましたが。4mmを下回ると滑りの症状が出始めますから、このくらいの交換でちょうど良いかと思います。

それよりも、エンジン脱着の副作業として、クラッチオイルを新品にしたところクラッチの感じが非常によくなりました。

R56 クーパーS ヘッドガスケット交換

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。最近エンジン脱着を伴う大掛かりな整備が続いて、中々投稿が遅れました。これもそのうちの一台。エンジンヘッドガスケット交換です。

エンジン各部、水漏れの形跡はありませんが、サーモを交換しても、リザーブタンクより冷却水が噴き出すという症状を繰り返します。いよいよもって根本治療となりました。

ヘッドを降ろす際にストレートエッジを使って歪もきっちり測定。エンジン本体に致命的なダメージが無い事をよく確認してから作業にあたります。

ここまでやったらタイミングチェーンも新品に交換です。