こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。今回は、スズキパレットのエアコン修理の一例を紹介したいと思います。こちらの車両はエアコンコンプレッサーの調子が悪いとの事で、他店様でコンプレッサー交換を行ったところ、悪化したため、当店入庫となりました。調べたところガスが全く入っていません。お客様に確認すると、以前は冷えることは冷えていたとの事でしたので、明らかに症状が変わっています。前回入庫した他工場様の作業内容を確認するとガスが3本入っています。(軽自動車の場合はガスの封入量は1本半~多くても2本)蛍光剤を入れ、漏れを確認するとコンプレッサー本体。低圧パイプ、エバポレーターからガス漏れの確認が出来ました。コンプレッサー異常でガスの圧縮が足りず、強引にガスの量を増やす事で無理やりガス圧力を上げ、とりあえず冷えるようにしているという事が、まま見受けられます。こちらの車両も無理やりに多くのガスを封入された為、異常圧力によって各部のシールやパッキン。さらにはエバポレーターのパンクという症状に発展してしまいました。コンプレッサーの再交換。低圧パイプのパッキン交換。エキパンとその周辺のパッキン交換。エバポレーター交換。ガス封入前に、エアコンサイクル内の洗浄を行い。適正量のガスとオイルの封入。その時の気温に合わせたガス圧の調整をして完了です。