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月別アーカイブ: 2024年7月

オルタネーターについて(発電機)

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。今日は、自動車の発電機(オルタネーター)についての記事を書こうと思います。発電機と言えば、なんとなく分かりますが、オルタネーターと言われてもあまりピンと来ないかもしれませんね。昔はダイナモとか言われてましたね。自動車のバッテリーはサイズや規格が様々ですが、基本的にはエンジンの動力をモーターを逆回転させる要領で、充電しながら走ってます。(昔、理科の実験でモーターを指で回して、豆電球を点灯させたのを覚えてるでしょうか?)この充電が無くなるとバッテリー単体での電力なら、走行20分程度で、突然ハンドルが重くなり、メーターパネル内の良く分からないランプがいろいろ点灯し、急にエンストという事になります。そしてエンジンは2度とかかりません(笑)大昔(昭和の時代)の自動車の発電機は単純にモーターを逆回転させるだけの直流電流でした。この直流発電機をダイナモといいますが、現在では絶滅しています。現在の発電機は交流電源(短いパルスでプラスとマイナスが交互になる電流)で、家庭用コンセントと同じ電流です。その為、50Hzとか60Hzとか種類があります。これを自動車の場合、オルタネーターといいます。この交流の方が電力供給上、安定性があり。また、電流、電圧のコントロールが比較的簡単なんですね。で、エンジンの回転をそのまま電圧、電流に変えてしまうと、充電電圧は0Vから無限大と、回転数任せになってしまいます。(バッテリーの通常電圧が12V弱に対して、高速走行中は充電電圧18vとか)しかし、これでは、バッテリーがパンクして、走行中にバッテリー液である希硫酸が噴出してしまいます。これをいい感じの12vから14v弱までの発電範囲で制御するためのいわゆるダイオード(ツェナダイオード)が発電機内に内蔵されています。そして、自動車の発電機故障。オルタネーター交換となるケースは9割がた、このダイオードの故障が原因です。もしも、急に発電機が壊れて、注文しても部品到着までに3日も4日もかかるというような場合。急ぎなら、内部のダイオードだけを交換してサッサと治してしまいましょう。これで、明日の仕事も問題無く車でいけますね(笑)

R53 R56 エアコンの不具合について

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。今日は、R53 R56 当たりの年式のMINIのエアコンについて触れたいと思います。このエアコンですが、国産、外車問わず、10年も経てば効かなくなってくる車両は多いですよね。効いていたとしても新車同様ではないはずです。エアコンが効かなくなってくる原因としては様々ありますが、原因として多いのはガス漏れ、コンプレッサーの故障。その他、エアコン配管内の詰まり。(コンプレッサー異常により、コンプレッサー内部で発生した鉄粉やゴミが各サイクル内に詰まる)圧力センサー等の故障。リレーやヒューズの不具合。その他、配管内側の油膜や汚れがございます。基本的に、エアコンが効かなくなったという理由で、修理の見積もりを出すとコンプレッサーから配管、コンデンサ、エキパンまで一式で出される事が多く。修理代は20~30万程度になります。このようにエアコンの場合は、どこが悪いとピンポイントで原因が分かっても、汚れや鉄粉が各配管を詰まらせる可能性が高い為、一式で出した方が、何度もご来店させる手間を煩わせることなく、確実に一回の修理で治せるからです。当店でも、以上の内容は説明した上で、お客様に、一式交換か、ピンポイント交換かを選択して頂いております。(8割がた、ピンポイント交換で完治します。20万~30万の修理なんてそうそう払えませんからね( ;∀;))で、MINIの場合は前期R53の場合はガス漏れは少なく、9割がたコンプレッサーのマグネットクラッチ交換で治ります。後期になるとガス漏れが多く、このガス漏れも数年かけて徐々に漏れているという具合なので、異常というよりも、この年式、車種の特徴と言った方がいいかも知れません。当店では前期のエアコン不良はコンプレッサーマグネットクラッチの交換(OEM新品部品で¥18000)後期は蛍光剤入り、ガス漏れ止め材を入れた上、適切なガスチャージにて対応しております。これからの季節、エアコンが効かないと車にも乗りたくなくなりますよね。エアコンの不具合もどうぞ、ご遠慮なく「TAKUMI自動車」へご相談下さい。

1661 DME タイムアウト

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。皆さんは上の画像のエラーコードに見覚えありますか?無い方がほとんどと思いますが、上の画像のエラーに関する記事がネットを探しても、ディーラーに聞いても誰も分かる人がおらず。私も苦労しましたので、今回はこちらの症状について記載したいと思います。かといって珍しい症状かというとそうでもなく、結構頻発するエラーです。走行中に突然エンストしたりとか。しばらく車庫保管で、数か月ぶりにエンジンかけようと思ったらかからないとか。バッテリー交換時にうっかりパチッとショートさせちゃったとか。。。物理的症状としては、まずエンジンが全くかかりません。キーを回してACCでちゃんと電源は入るし、バッテリーも問題無いのに、セルモーターが回りません。なんだ、セルモーターか。と思いがちですが、セルモーター単体点検で問題ありません。マグネットスイッチに12Vの入力がそもそも来ないのです。そして、さらに探っていくと、燃料ポンプは回るのに、インジェクターが作動しません。そして、イグニッションコイルも同様に作動しないので、火花も飛びません。。。セルが回らない、燃料も噴射しない。火花も飛ばないの3点セットです。もちろん、各ヒューズや、リレーなど問題ありません。ディーラーに電話すると。「コンピューター交換で50万です」しか言われません。結論から言うと、こちらのエラーコードはセキュリティのエラーです。特に外車は比較的古いお車でも純正でイモビライザー(盗難防止装置)が入っています。これが、何らかのショックで飛んでしまうのです。つまり、車両側がキーを認識ていない状態ですが、キー自体は当たっているので、ACCまでは回ります。しかしながら、車体側はキーを認識していないので、セルモーターとインジェクター、イグニッションコイルを作動させないのです。通常の整備のみの頭で行くともうさっぱりです。危うく廃車です。でも、諦めないで。これは専用のコンピューターを使ってコーディング(鍵の再登録)でうそのように治ります。もし、同じ症状で苦しんでいる方が居ましたら、どうぞ、お気軽にご相談下さい。

DME エア流量 妥当性

こんばんは。TAKUMI自動車の杉野森です。今日は、最近行ったMINIの整備をまたまたご紹介いたします。症状としましては、エンジン始動直後のアイドル不調。ボコ付き。時々エンストするといった具合です。アクセルを踏むと極めて快調なので、走り出してしまうと無症状です。もちろん、エンジンチェックランプ点灯。内容を確認すると「DME エア流量妥当性」と出ます。ここでの「DME」とは国産車でいうところの「ECU」つまりはエンジンコンピューターが異常を読んでます!という意味なので、大方エンジンルーム内になります。実際の診断機の画面はこんな感じ↓

これは、国産車でいうところの「エアフロメーター」異常。エンジンの中で適切な空気とガソリンの混合比を作るために、エンジンにどれくらいの空気が流れているかをDMEがモニタリングしているわけですが、これがうまくいってませんよと。。。で、MINIの場合は、このセンサーがスロットルボディと一体になっていますので、スロットルASSY交換になります。ディーラー修理だと軽く10万は超えるでしょうね。。。。

というわけで、中古良品とちゃっちゃと交換してしまいましょう。

取り外した、異常のあるスロットルボディです。かなり汚れていて、カーボンの体積が見られますね。下は、これから取り付ける中古良品です。

走行距離も2万キロ台の車両から取り外した代物というだけあって、全体的に綺麗です。交換後、まだ少しぼとつきありますが、症状はほぼ改善。あとはしばらく走って学習試乗といきますかね。。。修理代金合計(在庫車修理なので、部品代金合計7,000円)こうしたある程度、年式の古いお車の良いところは、壊れても比較的状態の良い中古良品がごろごろしているのはとてもありがたいですね。当店では、「お金がかかる」と思われがちな輸入車の整備も格安にて受付可能です。何かございましたら是非、一度ご相談下さい。

R56 VANOSバルブ 交換☆

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。今回はR56MINIクーパーの「VANOSバルブ」交換の記事をUP致します。このVANOSバルブですが、俗に言う、「可変バルブタイミング」を制御しているバルブになります。TOYOTAでいうところの「VVTI」と言ったら分かりやすいでしょうか?このVANOSバルブですが、吸気側と排気側に1個ずつついておりまして。前後から、バルブタイミングをエンジンにかかる負荷に対して、絶妙にコントロールしております。しかしながら、こちらのバルブも故障の多い部品の一つ、症状としては、加速不良。ぼとつき、エンジンに負荷がかかるタイミング(加速時や登坂時)にエンジンの調子が悪くなります。で、エンジンが温まってくると、アクセル踏んでも進まない。エンスト。エンジンかけなおすと治るというような症状になります。MINIの場合、親切にもきちんとエンジンチェックランプが点灯して教えてくれます。しかも吸気側なのか、排気側なのか?まで親切に教えてくれるので、助かります。こちらもしっかり交換して修理していきましょう。今回は排気側でしたので、10mmのボルト一本外すだけで簡単交換。しかも、OEM新品部品で6000円から手に入ります。

R53 リモコンキー 修理☆

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。今回はR53クーパーSのリモコンキーの修理に関してのブログを更新したいと思います。

ミニクーパーのキーですが、初代の前期、後期。2代目以降とキーの種類が違います。このうち、差し込みタイプの鍵(俗にいうリモコンキータイプ)は初代の前期と後期になります。色々、販売車両を仕入れしてますが、初代前期の差し込みキーは80%の確率で、何かしら壊れてますね。ケースが壊れてボタンが露出しているなんてのはまだ「マシ」で(形を保ってるだけでも「マシ」かも?)今回修理した内容は、内部リモコンキー基盤に付いている実装タイプのスイッチが完全に壊れていて、ボタンが「無い」ため、せっかくのリモコンキーが全く使えないというケースです。

因みに、かろうじてリモコン使えるキーはこんな感じです。

内部に2つある、オープン用と、クローズ用のボタンが2つ付いているのが、分かるでしょうか?最初の画像のボタンは、基盤こそ残っているものの、肝心のボタンが飛んでしまっています。簡易検査で、このボタンの両極側をショートさせてあげると、きちんと使えましたので、ボタンだけを交換して修理しましょう!

ボタンスイッチにもいろいろ種類と大きさがありますが、このキーのボタンに合う、基盤実装タイプのタクトスイッチがまた、ちょうどいいのが無いんです!小さすぎたり、大きかったりと、、、探すのに苦労しました(泣)やっとの事で見つけたボタンがこちら!

これでも「0」コンマ数ミリ違いますが、ここは溶接はんだの付け方を工夫してくっつけます。

基盤を壊すと取り返しがつかないので、慎重にくっつけます。交換後、ボタンが反応している事を知らせる「赤いLEDランプ」が点灯しているのがわかるでしょうか?

あとは実車で間違いなく反応している事を確認して終了です。

この鍵の修理ですが、ディーラーに確認すると、鍵本体と、セキュリティ。イモビライザー、キーシリンダー等全てASSY交換で、十万は超える修理になるようです。

当店では、このR53前期のカギに関しては、内部基盤を修理の上、鍵自体も新品にしてご納車いたします。用意してございます鍵も「純正タイプ」「バタフライキータイプ」と数種類ラインナップがございますので、ご来店の際にご要望をお伝えください。古いお車ですが、6速MTのスーパーチャージャー付きエンジンで、ここまで楽しいお車は今後販売されることはまず無いでしょうから。中古車ではございますが、ご納車時から、気持ち良く、長く大切に乗って頂けるよう当店でも出来る限りのことはさせて頂きます。

 

H19年式 黒メタリック クーパー入庫☆ パドルシフト付きです☆

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。今回、黒のクーパーを入庫いたしました。後期です。キーレス2本。記録簿付きです。こちらも、内外装ともに綺麗なお車になります。黒のクーパーは非常に締まって見えるので、かっこいいですよ☆当店では、ご納車前に、車体の磨き、OPで5年耐久コーティングも承っております。その他、基本整備として、法定点検項目に準じたエンジン、足回りの点検。その際、ブレーキパッドやプラグ、エンジンベルトなどの基本的な消耗品については劣化がございましたら全て交換しております。また、輸入車ですので、ブレーキパッド交換の際には基本的にはローター交換までセットで行います。ブレーキダストの汚れが気になる方は事前にお申しつけ下さい。低ダストタイプのブレーキパッドも取り扱いがございます。フェンダー周りの経年劣化の白くなりがちなプラスチック部品もリペアしてご納車致します。もちろん、ご納車した後のアフター整備や、車検、カスタム等もお気軽にご相談下さい。優良中古部品。OEM部品。リビルト品等、各種パーツ取り扱いございます。どうぞ、ご安心下さい。お客様のご来店、心よりお待ち申し上げております。宜しくお願い致します。

当店のエンジンオイルについて。

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。今回は、エンジンオイルについてお話しようかと思います。当店で、取り扱っているエンジンオイルは10W-30の全合成油。10W-40の全合成油。10W-40の鉱物油。輸入車用は5W-40のGULF全合成油がございます。また、それに追加して、WAKO’Sのエンジンオイル添加剤も複数種類在庫がございます。鉱物油はエンジンOH後の一時的なフラッシングと内部洗浄に最初の100Km試乗走行のみ使用しております。その他のGULF以外の10-30と10-40は主に国産車に、年式やメーカー指定オイルの粘度等を参考に使用しております。もちろんごく最近の車種や、ハイブリッド車等は指定オイル粘度が0-20等かなりサラサラオイルですので、この類は随時発注しております。当店がいろいろ試したオイルの中で現状一番、エンジンのフリクションロス、静寂性共に優れていると感じたのは、画像にもございます。「GULF」オイルです。このオイルを入れると、エンジンの回転がスムーズになり、雑音が消えます。さらに、このオイルにWAKO’Sの「FV(フォアビークルエンジン性能復活材)」を添加するともう最強です。個体によっては本当に同じ車か?と思うほど変わるケースもございます。もちろん消耗品ですから、コストは安いに越したことはございませんが、一度、本当に良いオイルの変化が分かれば、もう安さでオイルを選ぶ事は出来なくなるでしょう。当店では、特に輸入車は、入庫後。一番最初に「GULFの5-40にFVを添加したもの」でオイル交換を行い100Kmから200Km程、市街地から、高速走行まで徹底した試乗を行い、完全に不具合箇所を直してから、掲載。販売しております。WAKO’S最強と言われる「4CT 0-40」のオイルも近いうち入れてみたいと感じている今日この頃でした。ありがとうございます。

当店 在庫車両 極上 R53 クーパーS が福岡ラジオ と YouTube番組にて紹介されます。

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。以前、ご紹介した当店入庫車両の「R53クーパーS」が福岡のラジオ番組「クロスFM」(毎週金曜日24時より)とおそらく今月末か来月頭にYouTube番組「ワンダフルカーライフ」にて紹介されます。福岡のラジオアナウンサーでおなじみの「岡部 来亜」さんと北九州アイドルの「マナ」さんと、対話形式で紹介しています。私の先輩であり、もともと私が働いていた福岡県新宮町の車屋「セカンドカーズ」の社長がスポンサーを務めているので、時々こうして枠を頂いております。昔からの付き合いですが、非常にありがたい事です。「セカンドカーズ」では、新旧問わず、軽自動車を中心にラインナップを取り揃えております。在庫も常時40~50台前後はございます。使用しているケミカルも「WAKO’S」を中心に取り揃え、一般整備から、納車前整備まで非常にしっかりと行っている店舗ですので、福岡県で軽自動車をお探しの方は是非、新宮町の「セカンドカーズ」まで。

R53 前期 クーパーS ヘッドライトインナーカットレンズレス。

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。今日のブログは、R53クーパーSのヘッドライトを軽くカスタムしたので、ご紹介です。このR53も、もう発売から20年が経過し、そろそろレストアが必要になってくるような車両も見受けられるようになりました。こちらの車両もエンブレムの劣化。外装塗装のヤレ。内装、天井の剥がれ。クラッチのO/Hなど、メニューがてんこ盛り控えている車両になります。その一環として、ヘッドライトもリビルト加工が必要な状態でしたので、ついでと言ってはなんですが、インナーのカットレンズを外して、ヘッドライトをよりクリアな印象といたしました。MINIの内装や外装のアフターパーツを取り扱う「GALBINO」ブランドさんのデモカーがちょうど同じようにインナーをレンズを抜いていたのを思い出し。当店でも施工してみました。いざ、実際に施工してみるとかなり印象変わりました。流行るようでしたら、今後もまた、施工していこうかと思います。