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L405S ソニカRSLTD エンジンチェックランプ

こんにちは。TAKUMI自動車の杉野森です。本日は、最近、久しぶりにドハマりしたLL405Sソニカのエンジンチェックランプの症状をご紹介いたします。

こちらのソニカですが、当店にてエンジンフルオーバーホール及び、足回りのリフレッシュまで行った車両になります。

掲載時に既にこのチェックランプは付いていたのですが、「ISCの交換か、スロットルボディの清掃で治るから。」程度に考えており、そのまま掲載。3週間程度で販売に至りました。このチェックランプ。診断機を使って消すと暫く点かなくなり、販売後の試乗でも点かなかった為、「エンジンOH時の何かしらの一時的な物かな?」と考え、そのまま車検も通過。後は納車を待つばかりというタイミングで再び点灯。このままでは納車ができません。お客様へ説明の上、お時間頂きまして。点検になりました。

まずは、通例通り、ISCVを新品交換→治りません。それどころか。もう一台ある無症状のソニカのISCVと交換しても治らず、もともとついていたISCVを洗浄液でこれでもかというくらい清掃しましたが治りません。次にスロットルボディの清掃です。これまた特殊洗浄液に2時間ほど漬け込み。新品か?というくらいダスト、カーボンまで清掃しましたが治りません。あとは考えられるのは「エンジンコンピューター」ですね。エンジンコンピューターも品番を合わせて手配。ディーラーにて正規に車両合わせまで行ってもらいました。はい、治りません。ここでディーラーに点検に出します。ディーラー回答「配線じゃないですか」ISCV本体でも無ければ、コンピューターでもないなら、まぁそうなりますわね。

コンピューターから、ISCVまでの配線を室内では無く、室外を添わせてバイパス配線を加工し取り付け、全くエンジンの振動や、熱の影響を受けないようにして試乗!→治りません。

このチェックランプ、通常ISCV本体の故障でしたら、まず通常アイドリングに影響が出るはずですが、まず無症状(エラーコードが入るとセーフモードになるので症状は出ます。アイドルしない。アイドルが不安定、低い等)走行中、2800rpmから4000rpm辺りで加速時に出るという症状を延々と繰り返します。

初め、ブースト圧や、配管系のコントロールを疑い、目に付く全てのセンサー、ソレノイドバルブ系統を、もう一台のソニカから全移植!圧力センサー、チャージ圧センサー、スローコントロールバルブ、パージバルブ、EGR、ブローオフバルブ等。治りません。いろいろ考え、フェルリッドのキャップを外して走行するという謎の行動までやって見ましたが治りません。不思議な事に、インタークーラーを外して、ブースト圧が掛からないようにするとこのチェックランプは点灯しません。

回転数を3000rpm以下でゆっくり走っても同じく点灯しません。知り合いの1級整備士に相談すると、「エンジンOHまでやってるなら触ったところ全部確認しなきゃ」ん?それって文字どうり、全部。も一回エンジン全バラするの??

点検に出したディーラーや、その他のディーラーにも何度も電話で症状確認しましたが。もう分かりません。誰も分かりません。ISCVのコントロールに関連するセンサー類。クランク角センサー。ノックセンサー。水温センサーまで、このタイミングで交換してみましたがやはりダメです。

これはもう本当にエンジンの組み直しを一から全てやらないとダメなのか。。。と思った時です。ISCVの制御にノックセンサーが関与しているなら、プラグを交換してみる価値はある!プラグは既にエンジンO/H時に新品に変えているのですが、こういう場合は迷わず、メーカー純正品を手配します。

以前、コペンやL152系ムーブ(JB系)で謎のエンジン不調を繰り返す車両が何台かあり、通常の新品プラグではダメで。メーカー純正品でうそのように治ったという事が何度かあったのを思い出しました。

早速部品屋にメーカー指定の純正プラグを手配。交換→完治((笑))

危うくもう少しでエンジンOHまでやり直すところでした。

プラグはたかがプラグですが、何故かメーカー指定品に戻すと治るという事がよくあります。しかもプラグは大抵、最初に新品に交換済みなので、ここでわざわざメーカー新品に交換し直すという思考回路になる事ってほとんど無いですよね。

今回は幸い、以前JBエンジンで謎のエンジン不調に悩まされた経験が活きました。ここまでの点検でまる4日取られました (泣)

ありがとうございました。